桐の原産地

 分布している地域を見ると、桐の原産地はアジア大陸東部だと思われます。元来日本には自生していなかったと言う事になっていますが、古くは縄文時代の遺跡から桐の加工品が出土しており、いつ日本国内で生育するようになったのか未だわかっておりません。

桐の種類

 文献によってまちまちですが、世界には6~18種位(交配種も含む)の桐があるようです。現在日本で、植栽又は自生しているものに、ニホンギリ・チョウセンギリ・ラクダギリ・ウスバギリの4種とまだ学名のついていないものが3~4種あるようです。そのうちのニホンギリとチョウセンギリは在来種でラクダギリとウスバギリは外来種となります。

①ニホンギリ

 古くから日本に自生する在来種です。耐寒性が強く、日本最北の生育地は北海道南部です。同じニホンギリでも育つ場所によって、木目や硬さが変わってきます。平野部よりも山間部、温暖な地方よりも寒い地方の方で良い材料が採れます。一般的に東北地方から目が太く緻密で光沢も強い良質な桐材が産出され、岩手の南部桐、福島の会津桐などがよく知られています。ヨーロッパで見られる桐の木(パリの街路樹は有名)は、シーボルトがニホンギリの種子を、ヨーロッパに持ち帰ったことによって広まったようです。花弁の内側に、紫色の線が有るのが特徴です。花冠の表面に白い繊毛が有ることから、中国では「毛泡桐」と名がついています。

奥会津三島町、ニホンギリの花

②チョウセンギリ

日本統治下の韓国朝鮮で、ソウル市郊外の農林学校教授・植木秀幹氏が、その地域で栽培されていた桐の調査を同校の学術調査書に発表し、パウロニア・コリアナ Paulownai Coreana Uyekiと命名。チョウセンギリの名は、韓国原産ということからではなく学名からとられています。日本でも昔から桐の産地では、ニホンギリとともに分布していたようです。花弁内部に紫線はありません。重さはニホンギリよりも重く、材質は同様に優良とされます。個人的な課題として、ニホンギリとチョウセンギリを見分けられるようになればと思います。木の外見からは見分け易いとされますが、いざ製材された材料となると、なかなか難しいものがあります。

③ラクダギリ

 明治時代か大正時代に中国大陸から入ってきた種です。成長が早いために日本各地に植栽されたようですが材料としては、柔らかく光沢も少ないものとなります。ニホンギリの変種の1つのようです。

  

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